(「祖国と青年」・平成19年6月号)
4月29日、施行後初の「昭和の日」に大阪府立青少年会館にて、日本協議会大阪支部・大阪祖国と青年の会共催「日本の誇りセミナー」を開催、会場満杯の約80名の方に参集頂いた。「昭和天皇-御在位60年をことほぐ」ビデオ上映後、開会、
国歌斉唱、皇居遥拝、主催者挨拶、八尾市議の三宅先生のご挨拶に続き、皇學館大学教授松浦光修先生より「新教育基本法と日本の国柄」と題してご講演頂いた。先生はこの度の改正教基法は日本人自身の手による初の「自主教育基本法」であると定義された。
旧教基法にはなかった、伝統、公共の精神、道徳心、正義という言葉が条文に盛り込まれ、三点修正(愛国心・宗教的情操の涵養の明記、不当な支配の削除)には至らなかったが、三点修正に向けた国民運動が三点修正と同じ効果を齎(もたら)す政府答弁を引き出した事を検証された。
そして、「伝統」とは「天皇」であり、天皇を大切にするのが日本人であり、天皇は祈りによって、神と民とのあいだを仲介するご存在であることを、歴代天皇の御言葉、昭和天皇御製、今上天皇御製を紹介してお話頂いた。天皇の祈りは見返りを求めない愛であり、全ての国民の幸せをただ只管祈っておられる父母の様な存在である事、私達は今の世を正す為に陛下の様に行ないつつ祈り、祈りつつ行なう生き方をしているか省みる事が大切ではないかと問われた。
昨年から悠仁親王殿下のご誕生、安倍内閣発足、教育基本法改正と漸く天の岩戸開きの兆候が出てきたが、「昭和の日」を起点とし更に一人一人が陛下にお応えする生き方を決意してゆくことが大切であると締めくくられた。(了)