「女性天皇」は敬宮様(愛子内親王)に“冷酷”である 敬宮内親王(愛子さま)は、おそらく皇室の伝統を尊重する御立派な方に成長されるであろう。しかし、そうであればあるほど、私は「女性天皇」にも反対せざるをえない。
なぜなら、、先にも記したとおり「女性天皇」が婿を迎えた例は建国以来一例もないからである。成長された敬宮内親王に、皇室の伝統を守ろうという御意思が強ければ強いほど、敬宮様は、多くの女帝と同じように、生涯独身という道を選ばれる可能性が高い。
もしも、「血統」を残すため・・・として、無理に他姓の婿を迎えることになれば、おそらく敬宮内親王は、「私は建国以来の皇室の伝統を破壊した」と、みずからをお責めになられるであろう。
「女性天皇」を推進すれば、どちらにしても、そんな想像を絶する苦境に、敬宮内親王を追い込むことになる。
そうなってもいい・・・という人は、人として、きわめて残酷な人である。
かつて、ある宮内庁関係者が、雅子妃殿下が、敬宮内親王の将来の結婚相手について、
「極端に狭い選択肢は、本人にとって幸せなのか」と憂慮されている(「週刊現代」平成十八年三月四日号)と伝えているが、それは娘の将来を思う母として、ある意味、当然の思いであろう。
ともすれば、一部の「女性天皇」を推進する勢力は、皇室の伝統を破壊し、皇室も国民も望まず、敬宮内親王御本人の幸福にも繋がらないことを、自説への妄執のあまり、国家権力を用いて強行しようとしていることになる。
その罪は、きわめて重い。 (つづく)